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善光寺おびんずるさんが本堂の入り口におわす訳

善光寺の本堂に入るとすぐ左手、ちょっと高い台座におわす、つるつる、ピカピカの木像が「びんずる尊者像」、通称「おびんずるさん」です。

漢字で書くと「賓頭盧尊者」とむずかしいので、ここでは 「びんずる」と仮名で表記しますね。おびんずるさんは、お釈迦様の弟子の「十六羅漢(らかん)」の中でも特に神通力が強かったとされる方。病気を治す力を持っていたと伝えられます。

そのため、像にも病を治す霊験があると信じられ、多くが「なで仏」。治したい部位をなでて治癒を祈るのです。善光寺さんのおびんずるさんも約300年にわたり、人々になでられ続けて今のお姿になりました。

それほど霊験あらたかなおびんずるさんが、なぜ本堂入り口、つまり外陣におわすのでしょうか。言い伝えによると、その神通力を勝手気ままに乱用したため、お釈迦様にしかられて、涅槃(ねはん=すべての煩悩から解き放たれた境地)に入ることを許されなかったからだとか。もっとも外陣におわすからこそ、私たち俗人が気軽に触れることができるのですから、お釈迦様の粋なはからいを感じます。

(2015年4月 記)